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〜おさむクリニック新聞から〜
  
4. 病院めぐり
(おさむクリニック新聞2004年4月号より)

 
開院以来、日曜・祭日とともに、土曜日の午後と水曜日の午前中は休診にしています。医療サービスを提供するということは、想像以上にストレスのかかることですし、職員にも家庭があることですから、開院前から少なくとも週休2日にしようと考えていました。出来れば連休にしたかったのですが、土曜日しか受診できない方のことを考えて、土曜日の午前中は診療することとし、その半日分の休みを水曜日の午前中にとることにしました。
 水曜日の午前中が休診とは変わっていると思われる方もあるでしょうが、開院当初は、大学病院に胃カメラ(午前中に行われます)の研修に行く、という大義名分を考えていたために週半ばの午前中を休みにしたわけです。結局は、何となく足が遠のき、現在は当クリニックから紹介して入院されている患者様の様子を伺いに病院めぐりをする日に変わっています。
 川崎医大附属病院や倉敷中央病院、開放型病床の登録医でもある倉敷第一病院を始め、倉敷・玉島近辺の病院であればほとんどどこにでも伺っています。もちろん患者様に面会するだけではなく、主治医の先生にお話をうかがったり、検査の結果を見せていただいたり、病棟の看護師さんに入院中の状況を教えてもらったりといった事も、できるだけ心がけるようにしています。ただ、大病院で働く医師の多忙さを考えると、なかなか気軽に主治医の先生を呼ぶわけにゆかないのも、また現実なのですが・・・。それにしても、いわゆるかかりつけ医の立場で、大きな病院に入院している患者様を訪問してみて、自分が大学病院に勤務していたときに、いかに患者様の立場でのサービスができていなかったか、患者様の普段の生活が見えていなかったか、ということが良くわかり、いまさらながら反省しています。例えば、患者様が、大学病院の外来を受診するのに、バスや電車を乗り継いで、どれだけ大変な思いをしておいでになっていたのか、診察や会計でどれだけ待たなければならなかったか、本人が受診するために、どれだけ家族にも負担をかけていたのか、といったことに気がつかなかったこと。そして、そのために患者様を普段のかかりつけの先生に早くお返しできていなかったこと、紹介元の先生への連絡や返事が遅かったり、丁寧で無かったりしたこと、などなど考えればきりがありません。いまさら罪滅ぼしでもありませんが、患者様が安心して入院生活を送ることができるように、退院や病院からかかりつけ医への受け渡しがスムーズに行われるように、少しでもお役に立てればと考えております。
 少し、話は脱線しますが、病院を巡っていると、色々なことを経験します。落ち着いた状況にあるので来週伺おうと思っていた方が、その週のうちに急に亡くなられて、後悔したこともありますし、病室のドアを開けた時がまさに急変時で、主治医に変わってご家族と治療方針を決めたこともあります。だいたい私は、ずけずけと病室に入ってゆくのですが、あるご高齢の方のベッド脇で話をしていると、完璧に家族と勘違いした看護師さんに「そこのお茶を飲ませてあげておいてください」と指示されたこともありました(もちろん飲ませてあげましたョ)。それから、院長(経営者)の考え方は、思いのほか職員にしっかりと反映されているもののようで、その医療機関の出来は受付の対応をみることで、だいたい判断できることもわかってきました。人の気配も感じないで、コンピューターに向かって仕事をしている、相手が医者だとわかると手のひらを返すように対応が変わる、といったところは要注意です。さて、我がクリニックは大丈夫でしょうね・・・。


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