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	１.禁煙成功の秘訣　失敗しないたばこのやめ方
	（おさむクリニック新聞１９９８年　１０月号より）
	なかなかタバコがやめられないのは タバコ依存症になっているからです。 タバコに含まれるニコチンには、麻薬やアルコールのように中毒をひきおこしやすい作用があります。また、たばこを吸えば落ち着くという習慣 (心理的依存・くせ) ができやすく、これらが問題となってタバコがやめられないのです。したがって、ニコチン切れの症状を乗り切る事、たばこを吸わない習慣を身につけること、この二つが実行できれば、禁煙は成功します。それでは、実際にはどうすれば禁煙ができるのでしょうか？ 具体的な禁煙方法以下の手順で禁煙にチャレンジしてみて下さい。 １． 禁煙を始める日を決め、前日に次のような準備をしておく。 １） タバコと灰皿を見えないところにかたづけておく。 ２） 冷蔵庫に冷たい水（冬はお茶）を用意する。 ３） 枕元、洗面所、食卓、机の前、テレビの上などに「禁煙」の張り紙をする。 ４） いつもより一時間早く寝る。 ２． ９つのポイントを実行する。(下記参照) 家族・周囲のサポート家族の協力も重要です。 けっして挫折を責めてはいけません。しっかりほめて、やる気を引き出してあげること が大切です。 以下の３つが重要なポイントです １．禁煙が必要という知識 たばこの害と禁煙のメリットを知ること ２．禁煙するための方法 タバコ切れの症状を乗り切る９つのポイント ３．家族・周囲のサポート 優しさを持って、前向きに励ます 自分自身にとっても家族にとってもかけがえのないあなたなのですから、ぜひ今日から禁煙にチャレンジしてみて下さい。 院 長 タバコ切れの症状を乗り切る９つのポイント �@ 冷たい水、熱いお茶を少しずつ飲む 温度刺激によって気分を変えるのが目的。寝起きに一口、たばこを吸いたくなったら一口、食事が終わったら一口、というように少しずつ口を潤すように飲みます。 �A 深呼吸をする いらいらした時や仕事が一段落した時には深呼吸を。ラジオ体操の要領で腕を大きく動かして、肺の中にたまった汚れを全部吐き出すつもりで１日に何度でも実行を。 �B 体を絶えず動かす じっとがまんは最も下手な禁煙法。たえず体のどこかを動かしておくことが大事。散歩、体操、入浴、乾布摩擦、音楽を聞く、おしゃべりをするなど楽しめる事に没頭しましょう。デスクワークの人は、机の上の整理や、肩や首の運動をするなどの工夫を。 �C 場所を変える 一服したくなったら、電話をかけに行く、部屋の外に出て深呼吸をするなど、とりあえずその場所を移動してみましょう。特に食後はタバコがほしくなるので、食べ終わったらすぐに席を立つ事が大切。食後の散歩や、軽い運動も気分転換に役立ちます。 �D 歯を磨く 刺激のある歯磨き剤で口の中をさっぱりさせましょう。少量の歯磨き剤をつけ、力を入れずにブラッシングする事がコツです。 �E 野菜をたくさん食べる たばこを止めると胃腸の調子を取り戻すので、空腹を感じるのが普通です。間食は避けて、食事の時に野菜をたくさんとるようにしましょう。野菜にはイライラを抑える作用があり、便通も整えます。口の中の感じを変えるには、刺激のあるレモンやセロリなども効果的です。 口寂しい時は、肥満のもとになるガムや飴は避けて昆布の根をかじると良いでしょう。 �F お酒の席には用心を 禁煙が挫折する事の多いのがお酒の席です。アルコールは禁煙の意志を弱くします。禁煙を始めて二週間は、外で飲まないようにし、宴会にもなるべく出席しない事です。どうしても出席しなければならない時は、タバコを吸わない人の隣に座り、なるべく早く帰宅を。 �G 煙の多い場所には行かない 他人のタバコの煙で、タバコがほしくなってしまうので、喫煙者の隣には座らない、喫煙コーナーには近づかないようにしましょう。喫煙者の多い喫茶店、パチンコ店などは特に最初の二週間は避けることです。(二週間に山があります) �H 気楽な気持ちで禁煙している時間を延ばしていく 吸えないと思うとますます吸いたくなるのが人情。そこで、「一生吸わない」などと片意地を張らずに、これまでに禁煙していた時間を振り返ってみます。そして「もう一分だけタバコを吸うのを待ってみよう」と自分に言い聞かせてみましょう。不思議に吸いたい気持ちがおさまります。どこまで記録が伸ばせるか楽しむ気持ちで続けて下さい。

〜おさむクリニック新聞から〜

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